成年後見人になるためには
社会福祉士会では、生涯研修制度において、専門課程に進む上で必修と位置付けられる基礎課程(基礎研修Ⅰ~Ⅲ)と連動させ、社会福祉士としての倫理とソーシャルワークの知識・技術に基づく援助、 関係者との連絡調整や、様々な社会福祉制度の活用等、成年後見活動を担う社会福祉士の活動の質を担保できるよう研修体系を設定し、成年後見人の養成を推進しています。
成年後見人養成研修については下記の資料を参考にして下さい。
10 【参考資料05】日本社会福祉士会参考資料(研修体系説明資料) (mhlw.go.jp)
権利擁護センター「ぱあとなあ島根」
1) 成年後見センター及び中核機関の連絡会議
2) ぱあとなあ会員研修・情報交換会の実施
3) 中核機関設置に向けた委員派遣
4) ぱあとなあ名簿登録者研修
5) 定期報告書(2月)のチェック
6) 都道府県ぱあとなあ連絡協議会への出席
7) 家事関係機関連絡協議会への出席
8) 松江家庭裁判所と三士会協議
成年後見センター
島根県では、社会福祉士、弁護士、司法書士が中心となって成年後見センターを4カ所に、成年後見制度に関する相談、制度利用の支援、成年後見人の推薦等、この制度を利用される方々の権利擁護を目的に開設いたしました。現在では、医師、公証人、行政職員等、様々な職種の方も参加され、活動の場も定期的な相談会、研修会の開催等へと広がりを見せています。
- 一般社団法人 松江後見センター
松江市、安来市、雲南市、奥出雲町、飯南町を中心に活動しています。
定例会 月1回開催しています。
連絡先 〒690-0012島根県松江市古志原3-18-3リエールM202
電話:0852-67-6560 fax:0852-67-6750 - 出雲成年後見センター
出雲市、大田市を中心に活動しています。
定例会 月1回開催しています。
連絡先 成瀬司法書士事務所内(出雲市今市町36番地9)
TEL 0853‐22‐8097 FAX 0853−23−0076 - 石見成年後見センター
浜田市、江津市、邑智郡を中心に活動しています。
定例会 月1回開催しています。
連絡先 相談支援センターえん(江津市渡津町290番地1)
TEL 0855-52-7107 FAX 0855-52-1477 - 益田・鹿足成年後見センター
益田市、鹿足郡を中心に活動しています。
定例会 月1回開催しています。
連絡先 石西ひまわり基金法律事務所(益田市駅前17−1 EAGA A−311)
TEL 0856−31−1690 FAX 0856−31−1691
社会福祉士の声
Hさん(社会福祉士として働いて18年目)
【分野概要】
島根県内に4つの(松江・出雲・石見・益田鹿足)成年後見センターがあります。各センターには、弁護士、司法書士、社会福祉士等が所属し、近くのセンターに所属しながら、裁判所や市町からの申し立て事件に対して、成年後見人等候補者をセンター内で検討して選定し、推薦された候補者は裁判所からの審判が下ると、成年後見人等として活動していきます。
成年後見人になるには、生涯研修共通研修を修了したのち、成年後見人養成研修を受講し、権利擁護センターぱあとなあに登録します。ぱあとなあでは、「福祉関係者のための成年後見活用講座」の開催したり、成年後見人養成研修の一部を担ったりするなど、会員や福祉関係者等に成年後見制度の理解促進に努めています。
成年後見人の業務は、財産管理と身上監護(本人の生活を維持するための仕事や療養看護に関する契約等)です。月1回程度の成年被後見人等(以下、本人)への面会や関係機関の会議の出席、裁判所への報告など行いますが、ケースによって様々です。
遺産相続など法律の知識不足で一人での対応が難しい場合は、成年後見センターの弁護士や、ぱあとなあの社会福祉士に相談でき、適切に対応していきます。
【所属組織での仕事や役割、やりがいなど】
本人との面会を通じて信頼関係を築いていき、悩みを聞いたり、相談に乗り、必要があれば事業所側と調整していくことも大切です。面会を楽しみに待っていてくださったり、困りごとが解決した時には、喜びを感じます。
【今の仕事についた理由やきっかけは】
学生時代に成年後見制度に興味を持ち、学びを深めていったことがきっかけです。社会福祉士を取得したことで成年後見人として活動していきたいと思いました。
【社会福祉士会の魅力とは】
研修や会議を通して、様々な職場で豊富な経験や知識を得た社会福祉士と親交を深めることができます。仕事をしていて、他分野の情報が必要な時や困っていることも相談できます。特に地区ごとのブロック研修会では、近くの社会福祉士と交流でき、地域の情報も得やすくなります。研修情報や採用情報など、事務局からの情報提供もあります。
【今後、身に着けたいスキルや取り組んでみたいこと】
成年後見人としてできる限り本人の意思を尊重して活動しているが、意思決定支援をツールを使うなどして取り組んだことがないので、今後積極的に取り組んでいきたいと思います。