分野概要
地域包括支援センターでは65歳以上の高齢者やそのご家族が住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、生活全般の困りごとに対して相談を受け付け、福祉サービスの紹介や関係機関との連携など、様々なサポートを行っています。
地域包括支援センターは、主任介護支援専門員、保健師、社会福祉士の3職種が配置され、それぞれが専門性を生かした事業を担当します。
私たち社会福祉士は、高齢者の「権利擁護」を担当し、高齢者虐待への対応や成年後見制度の利用促進を主に担当しています。
この分野で働く社会福祉士の声
Hさん(社会福祉士として働いて2年目)
所属組織での仕事や役割、やりがいなど
抱えている課題や状況は人それぞれ違いますし、相談者が今までどういう生活をしてきてどういう考え方を持っているかによってもアプローチの方法は変わります。相談者の歩んできた人生を考えながら支援の方法を考え、目標を立て、その目標に到達したときにとてもやりがいを感じます。
今の仕事についた理由やきっかけは
福祉系の大学に進学し、社会福祉士の資格を取得しました。卒業後はそのまま県外の介護保険施設で相談員として働いていましたが、生まれ育った隠岐の島町で社会福祉士として働きたいという思いが強くなり、現在の職場で社会福祉士として働くことを決めました。
社会福祉士の魅力とは
地域包括支援センターに相談に来られる方は様々な問題を抱えており、住み慣れた地域で生活していくことに不安を感じたり、今までできていたことができなくなって自信を喪失している状況にある方が多いように思います。社会福祉士はそういった方々の思いを傾聴し、強みやできていることに着目して、今後の生活を共に考えていく職種です。「支援が必要な方」ではなく「今後も地域で暮らす生活者」として寄り添い、本人の人生の一部分に関わることができるということが魅力の一つだと思っています。
島根県社会福祉士会の魅力とは
日々の業務やケース対応では、一人では解決できないことが多くあり、様々な機関と連携することがとても重要です。社会福祉士会は様々な機関の社会福祉士が在籍しているため、所属する組織の垣根を越えて、顔の見える関係性の構築や、つながりを強めることができるという点が大きな魅力です。また、研修会などを通して、自身のスキルアップにつながることも魅力の一つです。
今後、身に着けたいスキルや取り組んでみたいこと
地域で生活する高齢者を支援していくと言うことは、福祉の知識だけあればいいと言うことではなく、幅広く様々な分野の知識が必要になります。福祉の知識や技術を生かしながら様々な分野の知識を活用して課題解決ができる「ジェネラリストソーシャルワーカー(多分やに精通した社会福祉士)」になれるように自己研鑽を積んでいきたいです。